最新更新日:2020/06/02
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令和2年6月2日(火)今日、誕生日を迎える二中生は1名です。おめでとうございます。学校が再開しました。規則正しい生活と3つの密を避けて行動しよう。

5/19 3年社会「なぜ歴史を学ぶべきなのか」 コロナ禍の今と歴史

5月末まで3カ月にもわたる自粛生活、小中高校生の皆さんは自由に外で活動することもできず、本当につらい思いをしているかと思います。そんな中、私の子の同級生達が公園で剣道の素振りの稽古をしていたら、大人が「小学生は密集するな」と注意してきたそうです。素振りですからそれぞれ距離は置いています。どうも多くの人が自粛生活でストレスを溜めて、より弱いところに不満をぶつけているようです。皆さんもテレビで「県外ナンバーの車が石を投げつけられた」とか、「休業していると従業員に給料を払えないからと止むを得ず開いている店に、いやがらせの張り紙がされていた」などという報道を見たことがあると思います。

では次の話はいつの話でしょう。「『油の配給は家族8人で一升。でも7人なら6合しかもらえない。近所の8人家族は、一人は80過ぎのばあさんでほとんど食べないのに1升もらえ、うちは食べ盛りの子どもが5人もいるのに6合しかもらえない』そう書く作者からは近所のおばあさんに向ける強い不満、怒りに近い感情が読み取れる」「牛肉が久しぶりに手に入った。家で焼こうと妻に言うと、『肉が焼ける匂いが近所にもれたら、あの家は非国民だと言われる』とおびえた」
これらは東京大学教授の加藤陽子氏の著書にあった、第二次世界大戦中の日本の暮らしの記録です。似ていませんか。今の日本と。
この本には映画監督の伊丹万作の言葉もあります。「多くの人々が戦争で軍や官にだまされたと嘆いてみせるが、それはあり得ない。いくらなんでもわずか一人や二人の智慧で1億人の人をだませるわけがない。少なくとも戦争の期間を通じて、誰が一番直接に、そして連続的に我々を圧迫し続けたか、苦しめ続けたかということを考える時に、だれの記憶にも直ぐ蘇ってくるのは、我々が日常生活を営むうえにおいていやでも接しなければならない、あらゆる身近な人々であった」と。
戦時中、「ぜいたくは敵だ」「欲しがりません。勝つまでは」などというスローガンが出され、人々は困窮した生活の息苦しさを身近な人々にぶつけたり、自分より良い暮らしをしている者がいると非国民と罵った。この歴史の過ちを繰り返さない。これこそが、歴史を学ぶ意義です。

今日本で「自粛警察」という言葉がマスコミで流れています。休業要請中、開いていた店について、大阪では府のコールセンターに「対象の店が営業している」といった通報が500件以上寄せられたそうです。電話は正義心からかもしれませんが、生活がかかっている店に対する配慮はそこに、あったのでしょうか。感染者に対して「ライブハウスに行ったのが悪い」というネットでの意見や、「ここから出ていけ」という匿名の電話があったなどのニュースに、私は過去の過ちを再び犯しているのではないかと非常に危惧しています。私たち一人一人が他者への想像力を働かせ、よく考え行動することです。
例えば9月入学にしてしまえばいいという意見。その場合、4月から働き給料がもらえるはずだった若者、4月から保育園に入れるはずだった0歳児が保育園に入れず働けない父母などへの金銭的補償、入学した月が半年ずれた生徒同士の調和など、きちんと考えて対策を立てなければならない問題が、たくさんあります。今は中学生でもネットを通じて世界に意見を発表できます。そのつぶやきにどんな影響があるか、考えて投稿しましょう。
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